「接骨院と整骨院って何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。街を歩けば「○○接骨院」と「○○整骨院」の看板を見かけますが、施術内容や料金に違いがあるのか気になりますよね。
結論からお伝えすると、接骨院と整骨院は同じ施設です。名前が違うだけで、資格も施術内容も全く同じ。この記事では、なぜ2つの呼び名があるのか、そして似た名前の「整体院」との違いまで詳しく解説します。
この記事で分かること:
- 接骨院と整骨院が同じ施設である理由
- 2つの名前が存在する歴史的背景
- 接骨院(整骨院)で受けられる施術内容
- 保険が適用される条件
- 整体院・鍼灸院との明確な違い
- 自分に合った治療院の選び方
接骨院と整骨院は「同じ施設」です


名前が違うだけで中身は同じ
接骨院と整骨院は、どちらも**柔道整復師(じゅうどうせいふくし)**という国家資格を持つ施術者が開設する施設です。法律上の正式名称は「接骨院」ですが、「整骨院」という名称も広く使われています。
施術内容、料金体系、保険適用の条件など、すべて同じです。「整骨院のほうが高度な施術を受けられる」といったことはありません。
なぜ2つの名前があるのか
2つの名称が存在する理由は、法律と慣習の違いにあります。
- 接骨院:柔道整復師法に基づく正式な名称
- 整骨院:一般的に広く使われている通称
「整骨院」という名称は、「骨を整える」という分かりやすさから、多くの施術者が好んで使うようになりました。厚生労働省の見解では「接骨院」が正式名称とされていますが、「整骨院」の使用も事実上認められています。
つまり、看板に「接骨院」と書いてあっても「整骨院」と書いてあっても、受けられるサービスは全く同じです。
柔道整復師とは?国家資格の内容


3年以上の専門教育が必要
柔道整復師は、厚生労働大臣が認定する国家資格です。取得するには以下の条件を満たす必要があります。
- 文部科学大臣または厚生労働大臣が認定した養成施設で3年以上学ぶ
- 解剖学・生理学・運動学・病理学などの医学的知識を習得する
- 柔道整復の実技実習を修了する
- 国家試験に合格する
2024年の柔道整復師国家試験の合格率は約63%と、決して簡単な資格ではありません。
柔道整復師ができること
柔道整復師が施術できる範囲は、法律で明確に定められています。
| 施術可能な症状 | 具体例 |
|---|---|
| 骨折 | 手首の骨折、足の指の骨折など |
| 脱臼 | 肩の脱臼、顎の脱臼など |
| 捻挫 | 足首の捻挫、手首の捻挫など |
| 打撲 | 転倒による打ち身など |
| 挫傷(肉離れ) | スポーツでの筋肉損傷など |
※骨折・脱臼の施術は応急処置を除き、医師の同意が必要です。
接骨院(整骨院)の保険適用条件


健康保険が使えるケース
接骨院では、急性・亜急性の外傷に対して健康保険が適用されます。具体的には以下のケースです。
- 日常生活やスポーツで捻挫した
- 転倒して打撲した
- 重いものを持ち上げて肉離れを起こした
- ぎっくり腰(急性腰痛)になった
これらの症状であれば、病院と同じように保険証を提示して、自己負担額(1〜3割)のみで施術を受けられます。
保険が使えないケース
一方、以下のようなケースでは保険適用外となります。
- 慢性的な肩こり・腰痛の改善目的
- リラクゼーション・疲労回復目的
- 原因不明の痛み
- 他の医療機関で同時に治療を受けている同一の症状
慢性腰痛で接骨院に通いたい場合は、自費(実費)診療となることが多いです。料金は施設によって異なりますが、1回あたり3,000〜6,000円程度が相場と言われています。
接骨院と整体院の決定的な違い


国家資格 vs 民間資格
接骨院(整骨院)と整体院は、名前は似ていますが全く異なる施設です。
| 比較項目 | 接骨院(整骨院) | 整体院 |
|---|---|---|
| 資格 | 柔道整復師(国家資格) | 民間資格(または資格不要) |
| 開設要件 | 保健所への届出が必要 | 特になし |
| 保険適用 | 条件を満たせば適用 | 適用なし(全額自費) |
| 施術範囲 | 骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷 | 定義なし(店舗による) |
| 料金目安 | 保険適用時500〜1,500円 | 3,000〜10,000円 |
| 監督官庁 | 厚生労働省 | なし |
どちらを選ぶべきか
接骨院が向いている方:
- 急性の痛み(ぎっくり腰、捻挫など)がある
- 保険を使って費用を抑えたい
- 国家資格者による施術を受けたい
- ケガの回復を目的としている
整体院が向いている方:
- 慢性的な不調をじっくり改善したい
- 骨盤矯正や姿勢改善を受けたい
- リラクゼーションも兼ねたい
- 自費でも構わない
接骨院と他の治療院の違い一覧


整形外科・鍼灸院との比較
腰痛や体の痛みを相談できる場所は複数あります。それぞれの特徴を比較しました。
| 施設 | 資格 | 保険適用 | レントゲン | 投薬 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 接骨院 | 柔道整復師 | ○(条件あり) | × | × | 手技による施術が中心 |
| 整形外科 | 医師 | ○ | ○ | ○ | 診断・投薬・手術が可能 |
| 鍼灸院 | はり師・きゅう師 | △(一部) | × | × | 鍼とお灸による施術 |
| 整体院 | 民間資格 | × | × | × | 店舗により内容が異なる |
症状別のおすすめ受診先
- 強い痛みやしびれがある → まず整形外科でレントゲン・MRI検査
- ぎっくり腰・捻挫などの急性外傷 → 接骨院(保険適用)
- 慢性腰痛を手技で改善したい → 接骨院(自費)または整体院
- 鍼で痛みを緩和したい → 鍼灸院
痛みが強い場合や、しびれ・発熱を伴う場合は、まず整形外科を受診することをおすすめします。
良い接骨院を選ぶ5つのポイント


チェックすべき項目
接骨院(整骨院)はコンビニよりも多いと言われ、全国に約5万院あります。以下の5つのポイントで判断しましょう。
1. 初回の問診が丁寧か
良い接骨院は、初回に時間をかけて症状を聞き取ります。痛みの場所、いつから痛いか、どんな動きで痛むかなど、詳しく質問してくれる院は信頼できます。
2. 施術内容を説明してくれるか
「今からこの施術をする理由」「何回くらいで改善が期待できるか」を説明してくれるかは重要なポイントです。説明なく施術を始める院は避けたほうがよいでしょう。
3. 治療計画を提示してくれるか
「週に何回通えばいいか」「いつ頃改善が見込めるか」など、見通しを示してくれると安心です。
4. 院内が清潔か
ベッドの清潔さ、タオルの交換頻度、院内の整理整頓は、その院の姿勢を反映しています。
5. Google口コミを確認する
口コミの件数と内容をチェックしましょう。★の数だけでなく、具体的な施術内容に触れている口コミが参考になります。
まとめ:接骨院と整骨院は同じ、迷ったらまず相談を


改めてポイントを整理します。
- 接骨院と整骨院は全く同じ施設(名前が違うだけ)
- どちらも**柔道整復師(国家資格)**が施術する
- 急性のケガ(捻挫・打撲・ぎっくり腰等)には健康保険が使える
- 整体院は民間資格で保険適用外。混同しないよう注意
- 強い痛みやしびれがある場合は、まず整形外科を受診
腰痛でお困りの方は、まず近くの接骨院に相談してみてください。初回の問診で、あなたの症状に合った治療方針を提案してくれるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q. 接骨院と整骨院はどちらが良いですか?
A. 接骨院と整骨院は名前が違うだけで同じ施設です。どちらも柔道整復師(国家資格)が施術を行い、施術内容・料金・保険適用条件に違いはありません。看板の名称で選ぶ必要はなく、口コミや通いやすさで選びましょう。
Q. 接骨院で腰痛は保険適用されますか?
A. ぎっくり腰のような急性の腰痛は保険適用の対象です。ただし、慢性的な腰痛や原因不明の痛みは保険適用外となり、自費診療になります。保険適用の可否は初回の問診時に確認できます。
Q. 接骨院と整体院の違いは何ですか?
A. 最大の違いは資格です。接骨院は国家資格(柔道整復師)、整体院は民間資格または無資格で開業できます。接骨院は条件を満たせば健康保険が使えますが、整体院は全額自費です。急性のケガには接骨院が適しています。
Q. 接骨院の1回の料金はいくらですか?
A. 保険適用の場合は自己負担500〜1,500円程度です。自費診療の場合は3,000〜6,000円が相場です。初回は問診やカウンセリングの時間が長いため、やや高くなることがあります。
Q. 接骨院と整形外科はどちらに行くべきですか?
A. 強い痛みやしびれがある場合、まず整形外科を受診してレントゲンやMRI検査を受けることをおすすめします。検査で重大な疾患がなければ、手技による施術を得意とする接骨院での通院が効果的な場合があります。
